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太陽の島

太陽の島

カピタン・アラトリステ

 読み出したきっかけは、殆どヴィゴ・モーテンセン氏、主演映画のせいです。
 しかし、原作者があの「ナインス・ゲート」の原作者とは知りませんでした。あの映画は好きだ。ルシファー(と名乗っては居ないのだが)が、似合ってて。何となく全体がエロティックなのは、監督のせいなのか、原作のせいなのか。
 ともあれ、こちらのアラトリステですが。全部で5巻有るらしいです。映画はどの辺りが使われてるのかわかりません。微妙に気になる、あの「マリオ髭」。提灯ブルマーでなかった分だけ、安心はしてましたが・・
 さて、第1巻。主人公イニゴと養い親(?)のアラトリステの背景描写に尽きます。いや、一応巻き込まれちゃった事件とか、色々あるんだけど、何となく「しょぼいヒーロー」な感じが全体に漂ってまして・・最初っから、「きゃーっ!格好いい~!!」とは思わせてくれないのです。そう、活躍はしているのに、評価されない陰の一英雄、と言った状態ですな。そのくせ、国の権力者から狙われちゃったりとさんざんな目に遭いながらも生き延びる、と。
 で、現在の所邦訳されてるのはここまでです。第2巻。
 第1巻で、目を付けられちゃった権力者から狙われて、主人公イニゴが絶体絶命の大ピンチに追い込まれ、本人もかなりやばい状態に追い込まれているくせに、カピタンやその周りのあんまり良いとは思えないお友達達が活躍して助け出し、で、やっぱり地味~な日常に戻って、ほっと息をつく所で終わります。
 2巻まで、読んだ限りでは「ナインス・ゲート」のようなエロティックな部分はありません。本国スペインでは、何でも国語の教科書にも採用されたとの事なので、本来はそういう語り口なのかも。
 しかし、出版社の方には誤字やら突っ込みを入れたくなる場所がいくつか。ってことで、原書で読んでみたい・・と思ったり。
 


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